ふーん(ハナホジ)シリーズ第二弾です。
水素イオンの化学式をたいして理解していないため、
pHが何故酸性に傾くのかは完全に理解出来ているわけではないです。
その上でお読みください。(言い訳がましい)
実際僕も昔は乳酸が疲労物質だと信じてました。
しかし今は乳酸が疲労物質の一つではなく、
エネルギーの燃料として使われていることが判明したそうです。
乳酸は心臓にエネルギー源として利用されたり、運動中の筋肉のために
エネルギー源として再利用されたりします。
では高強度で足が焼け付くような感覚に覆われる原因は何なのか?
これは高強度(具体的にはLTレベル以上の血中乳酸濃度が上昇し始めるタイミング)で
踏んだときに血液中のpHが低くなって酸性に傾いたことが原因だそうです。
人間の血液は通常pH7.4に保たれているのですが、
高強度の練習を行うとpH7.35以下になってしまい足が焼け付くような感覚になることが
分かっているようです。
なので疲労物質の犯人として水素イオンが悪者扱いされるのが正しい、
というのが現在(2017.3)最も有力な説となっています。
ただし、乳酸が産出されるタイミングで水素イオンも同時に産出されるので
今まで乳酸が疲労物質として勘違いされてしまい悪者扱いされていた経緯があります。
有力だった乳酸が悪者説がひっくり返ったせいで、最新の知識を取り入れていない場合
乳酸が悪者説を未だに信じているんだと考えています。
なので乳酸が疲労物質として取り扱われているサイトは以下の可能性があると考えています。
1.記事を書いた時期が古い
2.記事を書いた人が古い知識を身につけている
3.記事を書いた人がこの分野について最新の知識をもっていない可能性
今後運動生理学・栄養学・サプリメントについて調べる際、
インターネットの情報を取捨選択する判断基準の一つとして独断と偏見で
使用していきたいと思います。
参考文献
トーマス,チャップル(2015)『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』 児島修訳,OVERLANDER株式会社.