photo by 神楽坂つむりさん
ラファプレステージを12月に行うと発表があった際、
エリートさんから一通の連絡が入ります。
「プレステージ出ませんか?」
普通に出るだけでは面白そうではないのでどうしようと思っていたら、
もう一通連絡が入ります。
「父親も一緒に無事完走することを目的にしたいです」
これは心温まる一大イベントで面白いと思い、すぐに参加表明しました。
エリートさんの意思に賛同して集まったメンバーは、
・「もしかしてつむりさんですか?」で有名な神楽坂つむりさん
・ETTを立ち上げるキッカケとなった、エリートさんの一番弟子ポアソンくん
・サポートの引き出しだけは無駄に多いくえご
の三名です。
あとはエリートさんとエリートパパさんの5人です。
ただしイベント自体は抽選制ですので参加できるかは不透明でしたが、
無事に当選してETTメンバーで出場する流れとなりました。
参加するにあたって私がいつも参加している通常のレースとは違う事前準備が必要でしたので
それぞれ連絡をとりあい各々準備をしていきます。
・チームで地ビール12本用意すること
が必要になってましたので、それぞれの居住地域(広島、岡山、大阪)ごとに4本ずつ用意することに。
というわけで私も4本岡山の地ビールを事前購入。
前日にせっせと準備を行い、11:30就寝、2:30に起床し
バタバタしながら車へ荷物を乗せて尾道へ向かいました。
そして集合場所へついた瞬間青ざめます。
「ビール冷蔵庫の中だ」
こんな事もあろうかとエリートパパさん、予備のビールを用意してくださってました。
本当に感謝しながらU2へ。
4:30からコーヒーを頂きながらブリーフィング開始し、グラベルはない。との発表が。
少し安堵。
5:00以降、続々と他のチームが出発していきます。
私達は最後から2番目の出走でした。
出発時の気温は-0.5℃くらいだった記憶があります。
スタート地点の床が木製の板張りで霜が降りていて滑るので
注意しながら出発しました。
まだ夜も明けない中のスタートでしたが、ラファスタッフ一同によるお見送りも
豪華で趣がある風情でした。
スタート直後は千光寺の登りへ向かいます。
いきなり結構な斜度の登りや石畳区間をクリア後、
ポアソンくんが案内した先は、
「下り階段」
でした。冗談きついぜ。
いきなりプレステージの洗礼を受けることとなりました。
担いで階段を降りた後も普通は絶対に通らないような細い道を下ったり
登ったりしたあと大通りへ。
最初なので皆さん元気です。
短い登りでは4W/kg程度でてましたが、エリートパパさんもちゃんとついてきてました。
流石年間走行距離がチームトップクラスなだけあります。
大通りからまた細い道へ入り、一度登った後にガーッと下っているところで
涙が止まらなくなりました。
なんでだろーと考えてメーターを見てみると、-2.5℃でした。
寒すぎて頭がおかしくなったのかふと笑っちゃいました(笑)
手袋は家にある最大級の極寒仕様だったので大丈夫でしたが、
シューズカバーはFOOTMAXだったので足指の感覚が一切なくなってました。
先程の涙もプレステージの実施環境が過酷すぎて
涙が止まらなくなったのだと結論づけることに。
そして次の登りへ入る道を探します。
ナビをしてくれてたポアソンくんとつむりさんが指した先は
どう見ても道があるようには思えない道を示しています。
マジか()
進んでみるとこんな道でした。
photo by 神楽坂つむりさん
photo by 神楽坂つむりさん
プレステージっぽい。
そして登りきったところで日の出を迎えました。
iPhoneで撮った写真が歪む程度には過酷です。
このあたりが当日の最高到達点だったようです。
ここから一気に下り、平坦区間を走ってようやくCP1へ。
着いたのは8:10くらいだったと思います。
このあたりでようやく気温がプラスに転じたおかげで少し助かりました。
ボランティアスタッフとして駆けつけてくださってたいざる子さんとも
久しぶりの会話をし、焼き芋のいい香りを惜しみながら出発(なぜいい香りがしたんだろう?)。
またしばらく進むと、他チームの人だかりが出来てます。
理由はといいますと、
楽しそう\(^o^)/
主催者「グラベルはありません」
の意味とは(笑)
自転車乗って突っ込みたかったのですが、もし落車してジャージを汚そうものなら
二度とレース中の写真を撮ってもらえなくなる可能性があるため泣く泣く断念。
(今回、いつもレース中の素敵な写真を撮ってくださっているko-he-さんのジャージをお借りしてました)
歩いてクリアしました。
すると、当然ながらスピードプレイのクリートが泥づまりを起こします。
しばらく全然はまらない、ハマっても全然外れない状態で走ってました。
一度トイレ休憩をしたのでその時にペダルとクリートの泥を落として再出発。
少しはクリート外れやすくなってました。
三原の路地裏を走っていると、交差点で前を走っていたポアソンくんが
停車。いつもどおりクリートを外して脚をつこうとすると外れません。
完全に油断してた私、自転車の上で完全停止。
あ、タチゴケする流れだ。
必死のパッチでスタンディングを行い、バランスを維持しながら
脚をこじってどうにかクリートを外しました。
皆さん、スタンディング出来るようになるとタチゴケせずに済みます。
須波港最寄りのセブンで買い物をして、海の見える場所でご飯を食べました。
photo by 神楽坂つむりさん
お腹いっぱい食べてフェリーへ行き、次の島である生口島へ。
割と他のチームも同じ便に多く乗っていました。
多分、8チーム前後は乗っていたのではないかなと。
珍しくほぼ何もイベントは起きませんでした。
お次は岩城島へ。
ここは標高300mほど登る積善山の展望台へいくルートでした。
ここまではエリートパパさんもほぼほぼ遅れることなく来てましたが、
流石に疲労の色が見えだしたのか、少し離れてしまいました。
すかさずエリートさん、つむりさんがフォロー。
私とポアソンくんはゆっくり登っていきました。
再合流後、ピークまで登った後、待ちに待った展望台へ。
photo by 神楽坂つむりさん
以前登った白滝山と同じレベルで綺麗です。
しまなみ海道、一般的なルートとは別のところを開拓したほうが楽しめるということを
再認識させられました。
下りは写真のような道も交えながら(※ネタです)ビューンと下って港まで行き、
因島へ向かいました。
余談ですが、こういう道(ほんとは舗装されてる荒れた道だけを下ってます)を通っていると
油圧Di2とか油圧eTapが欲しくなる程度には下りのブレーキに神経使いました。
因島の土生港からは通常のしまなみサイクリングで通る西側ではなく、
途中、エリートパパさんが急に大きく遅れだしました。
今までの走りを考えると不審に思い、
合流後に色々聞いていると低血糖気味になっていたようです。
背中に入ったスポーツようかんを強引にお渡しして
食べてもらいました。
効果は抜群だったようで、以後私が先頭でペースコントロールしてましたが
向島へつく前には元通りのペースで走れるようになってました。
その結果、無事ノートラブルで向島渡船乗り場まで到着。
船を待って乗船していると、下から
「カチョーン」
って金属音がしました。
チェーン落ちてる~~~。乗船するのに歩いてただけなんですけどw
追い打ちをかけるようにチェーンがパイオニアのマグネットのせいでスタックして
ペダルが回らなかったので、仕方なく手でゴリゴリ触って手が真っ黒になりながら修正。
やはり最後の最後で持ってる男が仕事を果たし、
残念ながらノートラブルでクリアとはなりませんでした。
そして16:00頃U2でチェックを受けてゴール。約140km、2200upの長い旅路でした。
そして当初の目標は達成することができました。
その後、ホテルへ向かい、チェックインを済ませて0次会へ。
麺屋響さんで尾道ラーメンと唐揚げにビール食べ飲みしてから
アフターパーティーへ向かいました。
きらびやかな雰囲気の店内にて賑やかに行われました。
こういうのも含めて楽しかったです。
パーティー後はホテルへ戻って爆睡し、
帰宅後、手が真っ黒になってしまったチェーンを烈火のごとく怒りの洗車して
私のラファプレステージは完了となりました。
今回プレステージに参加してして感じたのは、
ただ単にチームで人を集めて一緒に走りました、楽しかったです。
という形だけではなくチーム内で目標を持って走った方が
より楽しめるということを改めて再認識させられました。
メンバー入りを打診してくださったエリートさん、
私の至らぬところを優しくカバーしながら自身もきちんと予定通り完走したエリートパパさん、
正確なナビゲーションでメンバーを導いてくれたポアソンくん、
EOS 6D Mark II(総重量1.2kgのデジタル一眼レフカメラ)を担いで撮影しながら
走ってくださった神楽坂つむりさん、
このメンバーに誘って頂き一緒に走ってくださって本当にありがとうございました。
楽しかったです。
...あれ、俺ビール忘れてチェーン落としただけじゃない?